
終バスが去って、高原に人がいなくなる。
陽が落ちて、紫色の空に茜色の余光が映える。
すでに仄暗い緑の原にあって、ツツジの株だけが紅く浮かび上がっている。
誰もいないから誰にも見られない。
誰のものでもない美しい風景なんだけど。
夜、ヘッドランプを消してみる。
月の光に白いコバイケイソウの群落が浮かぶ。
風に揺れる淡雪。
鹿の鳴く声が聞こえる。




終バスが去って、高原に人がいなくなる。
陽が落ちて、紫色の空に茜色の余光が映える。
すでに仄暗い緑の原にあって、ツツジの株だけが紅く浮かび上がっている。
誰もいないから誰にも見られない。
誰のものでもない美しい風景なんだけど。
夜、ヘッドランプを消してみる。
月の光に白いコバイケイソウの群落が浮かぶ。
風に揺れる淡雪。
鹿の鳴く声が聞こえる。