霧ヶ峰のトレールは、梅雨の晴れ間でも……

梅雨の中休み、朝からカッと晴れている日でも、霧ヶ峰のトレールはそれまで降った雨で結構荒れている。
足元はしっかり固めた方がよい。

花々が咲き競う車山湿原は特に要注意だ。
径がえぐられてぬかるんでいる。
径に水が溜まって、木道が落ちている。
径が水の路になっている……。

蝶々深山(ちょうちょうみやま)から八島(やしま)に向かう径はツルツルに滑る。
ゴーロとなっている箇所はまだよいが、石が消えると径は泥でできたスケートリンクと化す。
一見足場は良さそうに見える。だが、足を踏み入れるとツルツルしてグリップが利かない。
滑りたくないので足裏に体重をかける。すると、ツルツルがネチャネバ~とろろ状態に変わる。
ツルツルはフェイクだ。実は半練りのぬかるみだ。

八島に向かって下り樹林帯に入ると、溢れた沢の水が径に流れ込む。
ちょっとした渡渉である。

トレッキングシューズは防水処理をしっかりと。
ショートスパッツ、あれば心強し。
スニーカーは心もとなし。
歩けば、靴だけでなく、靴下も真っ黒に。そしてグズグズに。

気を取られるべきは足元ではなく景色だ。足回りはしっかり固めよう。
蝶々深山から八島に向かう径はマッドmudで靴底に粘りつく。

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